第7教室:『ベラミ』     (モーパッサン)

膝関節損傷で引退した元英語通訳ガイドが書いています.専門家ではないのであちこち間違いだらけかと思います.その点ご承知おきの上お読みいただければ幸いです.よろしくお願いいたします.

語学学習日記(フランス語学習)『ベラミ』    (21)(モーパッサン)


ベラミ(21)
Bel-Ami
 (1885)
by Guy de Maupassant


—————————【21】———————————————————
    
C' étaient  des  femmes  enfin,  des  femmes  d' amour.  
Il  ne  les  méprisait  point  du  mépris  inné  des  hom-
mes  de  famille.


——————————(訳)———————————————————

ようするに、こういうのが彼には女であり、愛の対象で
あったのだ.彼は良家の人たちがする生来の軽蔑で、
こういう女たちを軽蔑することは少しもなかった.


..—————————⦅語句⦆——————————————————
           
enfin:結局、ようするに、つまり      
méprisait:(半過去3単) < mépriser (他) を軽蔑する;
    ② を軽視する     
inné(e):[イネ](形) 生まれつきの、先天的な      
de famille:de bonne famille のこと;良家の、          
       複数名詞を修飾しても数の一致はせず
    les hommes de famille / 良家の人たち 
du mépris:de + le mépris、このde は[手段、方法]のde
       du mépris inné / 生来の軽蔑
Il ne les méprisait point. このles は街にたむろする女たち
   (彼はこういう女たちを少しも軽蔑しなかった) 
Il ne les méprisait point du mépris inné des hommes de famille:
(彼は良家の人たちが生来持ち合わせているような軽蔑で
この女たちを軽蔑することは少しもなかった)