第7教室:『ベラミ』     (モーパッサン)

膝関節損傷で引退した元英語通訳ガイドが書いています.専門家ではないのであちこち間違いだらけかと思います.その点ご承知おきの上お読みいただければ幸いです.よろしくお願いいたします.

語学学習日記(フランス語学習)『星』(17)

『星』(17)


———————————【17】———————————————————
      
Je les entendis longtemps longtemps ;  et jusqu' à la
fin du jour  je restai comme ensommeillé;  n'osant
bouger, de peur de faire en aller mon rêve.
    

———————————(訳)———————————————————
               
ずっと、いつまでも、その音は聞こえてきました。そ
して、その日の終わりまで、私は、うっとりとしながら、
私の夢を立ち去らせないように、敢えて動くことなく
そのままそこにいました。

    
——————————《語句》————————————————————
   
n'osant → ne + oser (否定形だが、pas が落ちています)
       ( oser は否定形でしばしば pas が落ちます)   
oser + 不定詞  思い切って~する、 敢えて~する 
        厚かましくも~する   
      Je n'oser (pas) bouger.  私には動き回る勇気はない。
peur (f)   ① 恐れ、恐怖  ② 心配、不安 
    de peur de + qch    ~を恐れて
    de peur de + 不定詞  ~することを恐れて
 de peur de faire en aller mon rêve  私の夢を行かせてしまうのを恐れて
comme ensommeillé             ensommeillé は辞書では「眠くなった」
         だが、ここではステファネットさんの残り香につつまれ
         夢見心地でいること。
         「うっとりとしていたので」と訳すのがよいと思います.