第7教室:『ベラミ』     (モーパッサン)

膝関節損傷で引退した元英語通訳ガイドが書いています.専門家ではないのであちこち間違いだらけかと思います.その点ご承知おきの上お読みいただければ幸いです.よろしくお願いいたします.

語学学習日記(英語学習)エデンの東(53)

 
エデンの東(53)


——————————【53】———————————————

 Young Samuel Hamilton  came  from  the  north of Ireland
and so did his wife.  He was the son of small farmers,  neither
rich nor poor,  who  had lived  on one landhold  and  in  one
stone  house  for  many hundreds of  years.   The  Hamiltons
managed  to  be  remarkably well  educated  and  read ;  and,
as it is so often true in that green country, they were  connected
and related to very great people  and very small people,  so that
one  cousin  might  be  a baronet  and another cousin a beggar.
And  of course they were  descended from  the ancient kings of
Ireland,  as every Irishman is.
 

———————————(訳)———————————————

  若いサミュエル・ハミルトンはアイルランド北部の出身で、
その妻もそうであった.サミュエルは小農家の息子で、裕福
ではないが、貧乏というわけでもなかった.1つの所有する土
地で生計を立て、何百年も前から石造りの家屋に住んできた.
ハミルトン家の人たちはみな、どうにか優れた教育を受ける事
が出来、学才があった;そして、こういう農園地方によくある
ことだが、彼らもまた、大物人物との繋がりもあれば、つまら
ない人たちとの繋がりもあった.つまり、ある従兄弟は准男爵
であり、また別の従兄弟は乞食をしていた.そして言うまでも
なく、全てのアイルランド人はそうであるように、彼らもまた
古代アイルランド王の末裔であった.


——————————《語句》———————————————

landhold  地所の所有
baronet  准男爵      
green country  熟語としては辞書不掲載なのでgreen
      について調べたところ、「新興地」と「農地」、2つの
   解釈ができるようです.このプロットから類推すると
   「農園地方」の解釈でいいと思います.